ここのところ、昔のことを思い出す時がある。
子供の頃、おそらく小学生の頃、
保育士さん(当時は保母さんと呼ばれていたけど)の仕事っていいなぁと母に言った。
母は、とても喜んでいたことを覚えている。
小さい頃から、踊ることが好きで
よく音楽にのって自由に踊っていたことを覚えている。
高校生の時、踊りの仕事をしたいと母に言うと、
踊りの仕事ってお金に困るらしいのよね、、、
そう、否定するわけでもなく母は言い、
じゃぁ、やめた、とすっかり諦めた私。
服飾の仕事をしたいと言うと、
おしゃれが好きな母は応援をしてくれた。
料理が好きだった私は、小学生の頃から台所に立ち、
夕食からデザートまで、自由になんでも創作した。
両親は喜んで食べてくれて、それが嬉しくて私は今でも料理が好きだ。
でも、料理に関わる仕事には絶対につかないとどこかで決めていた。
これは大好きなものとしてとっておきたかったのだ。
高校を卒業するころには、
将来の職業をよく考えていた。
ある日、保育園から出てくる仕事帰りの保育士さん達の後ろを歩いていると
愚痴やら悪口めいた会話が聞こえてきて、
私の中の保育士さんにイメージはガラガラと崩れ、
保育士にはならない、そう思った。
結局、スタイリストという仕事についたのだけど、
私は今ヨーガをお伝えする仕事をしている。
時折思う。
あの時、母の言葉を押し切って踊りの世界に進んでいたらどうだったのだろうかと。
振り返ってみると、
私は母の喜ぶことを選んでやってきたように思う。
そして私も母になり、
いつしか子供達に私好みのことで喜ぶ姿を見せているのかもしれないとハッとする。
子供にとって、心の底からやってみたいと思うことが本来の自分なんだと思う。
息子達のヘンテコな踊りも、
私の趣味に合わない子供達の洋服も、
心ゆくまでにやらせてあげようと思う。
そうやって、大人になると忘れてしまう、本当の自分を見失わないように
私はサポートしてあげたいと思うのです。
みなさんが本当に好きなものは、なんですか?