NHK教育テレビの「こころの時代」で
精神科医の平山正実先生のお話を聞きました。
北千住で精神科のクリニックとデイケアをされている平山先生。
番組の中で紹介された詩は私の心を打ちました。
「病者の祈り」
大事をなそうとして力を与えてほしいと神に求めたのに
慎み深く従順であるようにと弱さを授かった
より偉大なことができるように健康を求めたのに
より良きことができるようにと病弱を与えられた
幸せになろうとして富を求めたのに
賢明であるようにと貧困を授かった
世の人びとの賞賛を得ようとして権力を求めたのに
神の前にひざまずくようにと弱さを授かった
人生を享楽しようとあらゆるものを求めたのに
あらゆることを喜べるようにといのちを授かった
求めたものはひとつとして与えられなかったが
願いはすべて聞かれた
神のみこころに添わぬ者であるにもかかわらず
心の中の言い表せない祈りはすべてかなえられた
わたしはあらゆる人の中で最も豊かに祝福されたのだ
(ニューヨークの物理療法リハビリテーション研究所の壁に刻まれている無名一患者の作)
平山先生、お会いしてみたいですね。