ここ一ヶ月間、膀胱炎に悩まされているので、ハルヒを産んだ産院にお薬をもらいに行きました。
ハルヒは旦那さんとお留守番。
旦那さんは、びっくりするほど子守りが上手で、寝かしつけのプロ(笑)
安心してお出かけが出来ます。
産院は同じ杉並区なのに結構遠い荻窪にあります。
久々の荻窪と、独特な産院のにおい、待合室の妊婦さん達と一緒に自分の番を待っているうちに、なんだか懐かしくなって、また妊娠したくなりました。
久しぶりにお会いした先生と助産師さん達。
出産が終わっても、またお会いしたい人達。
私がここの産院に決めるまでは、ちょっとしたドラマがありました。
私は、高血圧になりやすく乳癌の既往歴があるので、助産院では出産できず、それでもできるだけ自然に産みたかったので、自然分娩でフリースタイルで産める産婦人科を探していました。ここで産もうと通っていた産院は、自宅から少し遠いところにあって、今年の震災の時には計画停電区域に指定されていましたので、電車が止まったり病院が停電になったりでなかなか検診に行けない状況が続いていました。
もっと、近くの産院を探そう
もうその時は、妊娠5ヶ月目。
急がないとお産の予約が取れなくなるかも・・・
以前から気になっていた荻窪の産院に連絡をして、お話を聞いてもらうことにしました。
地震があってから遠くの産院だと不安になので、近場に転院をしたいと伝えると、
「今まで、○○先生を信頼して、その産院に通っていんでしょう。地震があったくらいで、転院してしてしまうのは、どうかと思う。」
そうなんです。地震が原因というのは建前で、本当は主治医とのコミュニケーションがうまくいってなかったから、転院したかったのです。でも、先生同士がお知り合いの様子だし、知り合いの先生のことを悪く言うのも失礼だしとあれこれ考えながら、口を濁していると、
「お産は、コミュニケーションが大切なんだよ。だから僕のことも君にわかってもらわないといけないし、君のことも話してくれないと、うちでは引き受けられない」
こんなにストレートなお医者さんがいたなんて!!
この一言に惚れ込んでしまった私は、絶対ここで産みたいと決心したのでした。
自分の気持ちを正直に伝えると、出産予定月の8月は定員オーバーだというのに、私のお産も引き受けてくださることになりました。
「胸に溜め込まないで、なんでも僕に話してね」
とにかく見た目はクールな先生なんですが、言葉のひとつひとつに真心がつまっていて、信念がある。
優しさって、厳しさなのかもしれないと思わせてくれた思い出の産院でした。
産まれたての陽日 |