2011年6月3日

集中内観から帰ってきました。

今週の日曜日に鳥取の米子の集中内観より戻ってきました。
ちょうど台風の中、飛行機も無事に飛び、羽田に到着しました。
不思議なことに、2年前にチベットに行った後と同じ感覚を味わいながら
自宅に到着しました。
7泊8日の短い期間でしたが、物心ついたときから今までの長い人生を振り返る旅だったからか、
ものすごく長くの間に留守をしていたような気持ちです。

帰ってきたら、皆さんから、
内観に興味がある
行ってみたいので詳細を教えてほしい・・など
問いあわせのメールを多数いただいていて、
さっそくに皆さんから「していただいたこと」が続々。
それなのに、留守中の仕事をこなすことにかこつけて、
その後のご報告日記を後延ばしにしている自分に、
まだまだ「してお返ししたこと」の気持ちが足りないことに反省・・・
早速、日記を書いている次第です。

2度目の内観は、それは素晴らしい体験でした。
子育ての極意をしっかりとおしえていただき、
母になるための内観スペシャルでした。

部屋の四隅を屏風で仕切り、
朝の6時~夜9時まで、自分を調べます。
①母に対しての自分
②父に対しての自分
③母に対しての自分
④父に対しての自分
⑤弟に対しての自分
⑥夫に対しての自分
⑦嘘と盗みについて
⑧周りの人に足しての自分
⑨身体に対しての内観
⑩母に対しての自分

最初に心理テストを行い、私の場合は上記の順番で調べていきました。
内容は、「していただいたこと・してお返ししたこと・ご迷惑をおかけしたこと」の3つのみ、
一人に対して物心ついたときから、現在まで、3~5年ずつに区切って調べました。
1時間に1回、面接の先生がいらして、調べたことをお話しします。

不思議なことに、掘り下げて自分を観ていくと、
どの調べをしても、同じ心の癖にたどり着くのです。
まるで狐につままれているような気持でした。

その心の癖にたどり着くたびに、
不思議な爽快感があり、
スーッと呪いが解けていくような気もちになりました。
その呪いは、自分が作り出した「幼い心」でした。

妊娠中はとくに、繊細というか敏感というか、
過去の記憶を思い出しやすいので、
なおさらよかったのかもしれませんね。
お腹の赤ちゃんは、私があまりにも思い出しては泣いているので、
バタバタと暴れているようでした。
産まれる前から、「ご迷惑をおかけしたこと」ができてしまいましたね(笑)

 今回指導してくださった先生は、子供を4人も育て上げた女性です。
子育てて大切なことは、「強いブレない心」だと教えていただきました。
子育ての疲れは、仕事の忙しさや、睡眠不足などではなく、

母親としてこれでいいのか・・・
この子育てはあっているだのろうか・・・

という「心のブレ」 が一番ダメージが大きいとのこと。
たしかに、子育てだけでなく、ほかのことにおいても、
同じような心のぶれは、本当に疲れるものですものね。

私も勘違いをしていましたが、
内観は自分が変われる場所ではなく、
自分を知り、自分の観かたを学ぶ場所です。
集中内観で自分の観方を覚えてきたら、あとは毎日、日常内観ですね。
きっと、気づいたころには、幼い自分の心に振りまわされなくなっていますように・・・

お母さん、私を産んでくれて、ありがとう。

集中内観の最後の調べで、心の底から、そう思いました。