2010年10月7日

ご報告:1年が経ちました。

今日は朝から気持ちのよいお天気。
自転車でお出かけをしました。
行き先は、昨年お世話になった病院まで。

乳がんの手術をして1年が経ち、
今日は1年検診の結果を聞きにいく日。
血液検査もマンモグラフィーも問題無し、
「それでは1年後にきてくださいね」と先生。

よかったぁ

ホッとしました。
そのあと、治療時期によく通ってた新宿副都心のスターバックスで
コーヒーとポピーシードのケーキを食べました。
目の前には病院に付き添ってくれたパートナーが笑って座っていました。

こんなにリラックスしたのは、久しぶりだなぁ

テレビや本なんかで、癌と戦う人や克服して生き方を変えていく人達の話を
沢山見聞きしていたこともあって、
私は1つの罠にはまっていたことに気がつきました。

「癌になったから、なにかに気づいて、変わらなくてはいけない」

心の奥底で、この気持ちに支配されて、
どうやって生きたらいいのかわからなくて、私は迷子になっていたんですね。
この1年間は、瞑想も思うようにできなくて、
瞑想したら解決するのに、できない自分に落胆したり。

自分を観たくないとどこかで思っていたのかもしれませんね。

そんな束縛から解放された今日一日でした。

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乳がんの手術をうけて、乳房が無くなってしまった人達が、
女性としてイキイキとした人生を送れるように、
乳房を人工的に作る手術のことを「乳房再建手術」といいます。
11月に赤々舎より乳房再建手術を受けた女性達の写真集が発売されることになりました。
色々なご縁があり、私のパートナーがアートディレクターとして関わっています。

写真集「いのちの乳房
撮影:アラーキーこと荒木経惟


よかったら、見てみてくださいね。

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最後に、思うこと。
心から癌になってよかったぁと思います。
癌は私にとって最高の贈り物でした。
そのように思うことができるのも、
なにも言わず、いつものように接してくれた、みんなのおかげ。

ありがとう。