2015年1月25日

バガヴァットギーター 人間馬車説の絵ができました



去年の夏に作家の安達けいさんに作成をお願いしていたバガバットギーターをもとにした人間馬車説の絵が仕上がりました。人間馬車説は人間の心身の働きを図式化したものです。10頭の馬を人間の感覚器官や運動器官、手綱を意思、御者を知性(認知、判断、記憶)、車体を肉体、御者の後ろに座る車主を真我(命の源)に例えています。私たちの認知のあり方や判断の仕方(御者)を上手に行うことで、感情(手綱)が安定して、世の中の様々な刺激に誘惑される馬たち(感覚器官、運動器官)を上手に操縦することができますので、険しい道をあえて進むことなく車体(肉体)も傷つかずに進むことができるでしょうと解説されています。判断の仕方が健やかだと肉体も健康でいられるという考え方はヨーガセラピーでも人間観・健康観として使われています。

絵は随分前に仕上がっていましたが、中にこの図の元になっているバガヴァットギーターの文章をいれようということになり、文章を悩み4ヶ月保留にしていました。ヨーガオタクの友人にどれがいいかな?と質問しましたら、私と同じ2章70説の文章を推薦してくれましたので、よしこれにしよう!と決めて完成となりました。

「絶えず流れ込む川の水を受け入れ、満たされながら、海は全く揺らぐことはない。そのように、心に進入する様々な欲望の後を追うことなく、それらを自然に受け入れている者は平安を得る」ギーター2-70

サンスクリット語の文章はこのように書かれています。
大変美しい比喩で、心の平安や喜びを語っています。

海のように満たされていきたいものですが、なかなか持続するのが難しいですね。
最近、息子にも「怒ってばっかりじゃん!」と言われていまして、自覚もしているのですが、どうやら御者の働きが乱れているようで、先日もあるミーティングでまたまたメンバーに怒るシーンが.... 御者がいいよーと言いますので、スイッチオンになりますが、その前に役割を大切にするのか、感情の解放を大切にするのかと選択を迫られるのが意識できます。感情の解放に白旗があがるということは、ここのところ忙しくしていたのでリフレッシュが必要ということでは?御者の働きについてはその後で向き合うことにして、しばらくはゆっくりペースで過ごそうと思いました。


人間馬車説の絵は、代々木八幡cocoroyogaで飾っていますので、クラスに来られる方は楽しみにしていてくださいね。けいさん、ありがとうございました!