2014年12月31日

負の感情を社会化する 2014

あっという間に今年もあと1日になりました。今年もまた一年の早さに驚いています。次男が産まれて家族が四人になって、長男の赤ちゃん返りにはじまり、長男の幼稚園選び、次男のアレルギーとアナフィラキシーを起こしてのたびたびの入退院と通院の日々。ヨーガ教室のブログなのに子供のことばっかりで、ほんとにもう、なにブログ?という感じの2014年。ほんとにたくさん悩んで決断して、また悩んでの繰り返しの毎日でした。やっぱり家族四人ともなるとバランスが大切で、誰か一人が幸せということはなくて、ちょっとずつみんなが妥協したり我慢することが必要になってくる。次男のアレルギーの治療方法もできれば薬物療法は避けたいけれど、それをしなかったことで入院になってしまっては本末転倒なわけで、だから彼は毎日のステロイド治療をしながら、あぁこれでいいのだろうか?と悩みながら、でも家族が一緒に居られることが1番大切なことだからと言い聞かせながら、今日も1日が終わりました。

家族が一緒にいられること
それから健康なこと

本当にありきたりの事ですが、今年一年間の出来事からこのことを教わったように思いました。

そして、今年は兄弟が増えたことで、嫉妬したり喧嘩したり泣いたり我慢したりできなかったりと息子たちは沢山の感情の体験をしました。ほんとによく泣いて、騒がしい我が家です。でもそんな息子たちの気持ちと付き合っていると、嫉妬も愛情の裏返しで成長の大切な過程であることに気がつきます。怒りも正常な生理的な反応です。大人の世界では、そういった負の感情は、改善するものコントロールするものと言われがちですが、子供たちは負の感情の体験をして、それを大人が言語化して意識させ、大人が見守る安心の世界の中で自分の力で気持ちを落ち着かせていく体験を積み重ねていくことが大切なのです。その体験が少なく大人になると、カラダの中に溜まった負の感情が、突然爆破することにつながります。キレやすい人とは幼少時に安心の時間が少なかった人ともいえますね。
今年は子供達の負の感情を認めることで、私自身の中にある負の感情も認めることができたということが、とても大きな収穫でした。嫉妬してたけど、そんな自分は見ないように蓋をしていたり、怒っているのを感じないように方向転換したり、負の感情を持つ自分は未完成でみっともないという認識を解放することができたのは子供達からのギフトですね。

負の感情を社会化すること

コントロールより認めることが大切です。そして子供達が健やかに育つためには、関わる大人が自分の負の感情に居場所をつくることが大切です。それは感情的になってもいいということではなく、認めるということが大切です。なぜなら他人の嫌なところは、自分の中にあるものの写し鏡というように、大人が自分の感情を認めていないとパワフルな子供達の負の感情に圧倒され耐えられなくなってしまいます。大人は安心を与えるよりも自分の感情をコントロールすることに必死になってしまい、相手のことが見えなくなってしまいます。これは、子育てだけではなく、他の人間関係でも同じことがいえますね。

来年も子供達とたくさんの感情の体験をしたいと思います。辛い時もありますが、一緒に自分育てもして、それをクラスでフィードバックできたらいいなと思っています。やりたいことは色々ありますが、まずは目の前のことからコツコツと。

今年も1年間ありがとうございました。皆さん、良いお年をお迎えください。

最後に息子たちのおかしな写真を一枚、笑。