2013年12月27日

出産・子育てはインナーチャイルドへの癒し④

出産後8日目にようやく退院することができました。未熟児室にいた赤ちゃんは、呼吸停止したりと未熟児ならではのトラブルがありましたが、なんとか無事に一緒に退院できて一安心です。

数日自宅で過ごしたあとにアーユルヴェーダの助産院に産褥入院をしました。アーユルヴェーダでは、お産当日はチャクラが全開になり悟りの状態になるといいます。産褥入院で上昇したエネルギーを一日づつ下におろしていくケアをしてくれます。エネルギーが降りてくる過程で、不安になったり、気持が溢れてきたりと、色々な症状なでるとか。赤ちゃんを妊娠、産み出す力は風(ヴァータ)の影響だと言われています。風は、創造力だけど多すぎると周りに振り回されやすくなったり不安定な気持になります。初日はセサミオイルを使った全身トリートメントでオイルケアで、増え過ぎたヴァータを落ち着かせてもらいました。

助産師さんの説明によると、アーユルヴェーダは消化と排出の医学だそうです。消化を促す食生活と毒を排出する様々なケアをしますが、排出は体液だけではなく感情もすべて含まれるそうです。カラダもココロも弛めて全部出し切って帰ってくださいねと言われて、今回のお産のことをじっくりと聞いてもらいました。ただただ話を聞いてもらうということは、本当にココロが救われました。

カラダをトリートメントしてもらうと、カラダが弛むたびに閉じ込めていた記憶が蘇り自然と口にだして話していました。自然と涙があふれることもありました。いままであなたは、自分の気持をなかったことにしてきたけど、これからは、そうやって気持を味わっていくようにと助産師さんに言われました。お産で味わった不安や悲しみを改めて味わい排出して自宅に戻りました。

ハルヒは、私が戻ってからなかなか上手く赤ちゃん返りができず強がってお父さんになついてばかり。赤ちゃん返りは、とても大切な行為だそうです。親を信頼しているからこそ甘えて、わがまま言えるというもの。親に甘えられないと、大人になってもいつまでも甘えてしまうようになります。ハルヒも気持ちの排出が必要でした。

助産院から退院した夜に、ハルヒが夜泣きをしました。子どもは隠した気持を夜泣きで排出するんですね、私もハルヒを抱きしめて慰めました。子どもの泣き声って、母親の育ってきた環境によって、辛く耐えられなかったり、かわいいと思えたりします。ハルヒを抱きしめながら、私も涙が止まらなくなりました。『さみしかったね、よく頑張ってたね』と声かけをする自分の声にハッとしました。抱きしめているのはハルヒだけどハルヒじゃなくて、小さい頃の無表情な私でした。私は、こうやって子育てを通して、子どもの頃の自分を慰め癒していくのだと気づきました。

赤ちゃんは、お母さんを助けるために生まれてくると言うのは、このことだったのですね。

ハルヒやコウマとともに、小さな私も少しずつ成長しています。いま振り返ると、血圧が上がったこともコウマが自分を大切にすることをカラダを通して教えてくれたのでしょう。どうやら私は少しずつ生き方を変えていく時期にきたようです。

リーガルハイの最終回でも言ってましたが『醜さを愛せ』ということでしょうか。