2013年12月16日

出産・子育てはインナーチャイルドへの癒し②


入院した病室には、様々な症状の妊婦さん達がいました。切迫早産や悪性腫瘍のある人、私と同じように二人目妊娠で入院している人など、こんなに大変な思いをしてる妊婦さんがたくさんいるんだなぁと胸が熱くなったものです。

妊婦高血圧症になると、赤ちゃんに栄養が行かなくなり育ちが悪くなったり早期胎盤剥離の可能性がでてきます。ハルヒの時も、たぶん早期胎盤剥離になっていたようで真っ赤な羊水の中から産まれてきました。今回もここ一ヶ月間、赤ちゃんが大きくなっていません。入院することで血圧はさらに上がり、ますます不安になる私でした。

一回目のお産が帝王切開で二回目以降を自然分娩にトライすることをVBACと言い成功率は50%、子宮破裂のリスクがあるために取り扱ってくれる病院少なく、都内ではトラブルがあってもここなら安心という大病院に今回は入院しました。

前回のお産では、血圧も上がり陣痛も弱く子宮口がなかなか開かず陣痛促進剤を使用して2日間頑張りました。頑張りたいけど、とにかく痛いし、逃げたしたいけど、赤ちゃんのために負けないぞ!という気持ちで行ったり来たり。あともう少しで産まれるという時に、赤ちゃんの心音が低下して命が危険な状態に。『残念だけど帝王切開にしよう』と医師から言われた時、ホッとした自分がいたんですね。

よかった、これでこの痛みから解放される

この思いが、のちのち私を苦しめ、今回VBACにトライする理由でした。
母として最後まで頑張れなかった自分を許すことができなかったのです。表面では赤ちゃんの命を第一にしたいと言い心の中ではホッとしてる自分、逃げてしまったと思うところから始まる子育ては喜びと同じ量の不安がありました。不安を見ないようにして喜びのことばかり見るようにしていたから、カラダが疲れやすく風邪もよく引いていました。カラダは正直ですよね。

同じ体験をしても、自分気持ちをそのまま受け取れる人と受け取れない人がいるとおもいますが、その差はのちのちの人生を大きく左右することだと思います。同室の妊婦さんの中で、ハルヒと同じ年頃のお子さんと離れて入院生活を送っている方がいました。とても明るくておおらかな方で、その方も1人目のお産の時、私と同じ状況になり、この痛みから解放されると帝王切開になってホッとしたと笑って話していました。同じ気持ちの人がいたことに驚きました。自分の気持に正直で前向きな彼女の子育ては自然体で、きっとお子さんものびのびと育っているのでしょう。この二年間、見たくないと思っていた気持を笑いながら話す彼女をみて心がゆるみ、自分への許しがはじまったように感じました。
とても不思議なんですが、この入院を期に同じように過去を肯定するような出来事が起こりはじめ、その時の気持を受け入れ許すという変化が続いています。あるときは人とのコミュニケーションの中から、ある時はTVから、色々な方面から訪れました。

池川明先生の胎内記憶の本にも書かれていますが、赤ちゃんは①ママの役にたちたい②自分の人生の目的を果たしたい、と二つの理由を抱えてこの世に産まれてくることが二歳前後の子供達への聞き取りの中からわかってきているようです。

ほんとにほんと。

コウマの妊娠と出産は、たくさんの気づきと解放をもたらしてくれました。

続きはまたこんど。